キャンピングカーでアメリカ横断したんですよ。
これはその時に事故に合ってしまった悲しいお話です。
それでは聞いてください。
マイアミの事故。
Contents
事故発生前
私たちは1ヶ月間キャンピングカーをレンタルし、アメリカを横断していました。
西海岸のサンフランシスコからスタートし、ゴールは東海岸ニューヨーク。
とっても贅沢な旅でした。
楽しい旅行ですが、トラブルや事故もいくつか。
今回はその中の1つの事故。
新車のベンツに追突したお話です。
場所はフロリダ州マイアミビーチ。
マイアミってどんなイメージありますか?
やっぱりビーチですよね?
私たちはマイアミのビーチに行くため、徒歩圏内でビーチまで行ける駐車場を探していました。
運転手は私です。
キャンピングカーって大きいから、都市部だと駐車場がなかなか見つからなかったりするんですよ。
そして、このマイアミビーチもまた駐車場が見つからない。
市街地をぐるぐる回って、ようやく1つの大きめの駐車場を見つけました。
「よーし。
ここに停めて、ビーチでアメリカンギャルとビーチバレーしに行こうぜー!ひゃっほーっ!」
みたいな浮かれ気分。
そして、いよいよ問題の駐車場に入ります。
そして、ついに事故発生!!
駐車場に入る。
そこにいた係員に質問。
私「はろー。ここってこの車(キャンピングカー)停められる?」
係員「ここはキャンピングカー停めれないんだよよー!」
私「わかったー。じゃ、出るわ。」
私「一回、中入ってUターンしてええか?」
係員「後ろ見ててやるから、バックして出なよ。」
私「おっけー!ありがとう!」
係員 (手をぐるぐるまわす)
私 (それを見ながらバックする)
車「ドガッ!!!!!!!!!」
・
・
・
私「うわーーーーー。なんかぶつかったーーー」
仲間「えっっっっっっっ!?!?」
事故発生後
慌てて降りて、ぶつかった先を確認。
ベンツの助手席のドアを思いっきり凹ましてました。
しかも、このベンツ。
新車だ。。。
まだ座席シートにビニールが被せてある。
最初に思ったことは、これ保険で全額補償されるかなってこと。
大丈夫だったんだけど。
あとちょっとテンパりすぎて、記憶が断片的なのですがハッキリ覚えていることが1つ。
キャンピングカーを通行の邪魔にならないところに寄せた後、事故現場に戻った瞬間に言われた言葉。
係員「haha!Sorry guys!」
と笑いながら、駐車場の係員が私たちに言ってきました。
おいこらーーーーー。
お前後ろ見てるって言ったやんけ!!!
お前後ろ見てるって言ったやんけ!!!
お前後ろ見てるって・・・
おまえうしろ。。。
そんなことをしているうちに、ベンツの持ち主が騒ぎに気付きカフェから出てきました。
40代のリッチそうなマダム。
事故られた自分のベンツを見た最初の反応。
女性「oh my gooood」
と言いながら、めちゃくちゃ笑ってる。
本当にめちゃくちゃ笑ってる。
買ったばかりの新車が事故なんて、笑うしかないわ!
もう感情なんて忘れた。
私はただただ笑うの。
ねぇ、みんな!
笑って!
買ったばかりのベンツが事故に合ったの。
笑うしかないの。
としか感じられない笑い。
1回くらい謝ろうかとも思ったけど、昔どこかで聞いたことを思い出す。
“アメリカでは謝ったらダメ!”
自分の非を100%認めたことになり、裁判にでもなったら負ける。
とそんな心配をしていました。
警察の到着
誰が呼んだのか覚えていませんが、警察がすぐに到着。
黒人でサングラスをかけていて、見た目はイカツイ警察官でしたが優しく対応してくれました。
私とベンツの女性の双方、また駐車場の係員から事情説明を受け、書類を作成。
警察に私が伝えたことは、この2点。
・後方への注意確認を怠ってしまった。
・駐車場の係員に見てもらっていたが、彼もちゃんと見ていなかった。
一方的に100%こっちが悪いと思っていました。
警察によるとそうではなくて、ベンツも悪いとのこと。
え?あっち駐車してただけじゃん?
と思って、どゆこと?と聞き返すとこんな回答。
そのスペースは駐車禁止エリア。
だから、駐車禁止エリアに駐車してる車も悪いんだよ。
と慰めるように、私に言ってくれました。
私が警察に事情を説明している間に、ベンツの女性はどこかに行ってしまいました。
声をかける暇さえなく、一度も会話をすることなく事故の処理が終わりました。
レンタカー会社へ連絡
事故っちゃいました。
とレンタカー会社に連絡。
すると、保険の手続き含め処理はこっちで全てやっときます。
心配せずに残りの旅行を楽しんでください。
おい!
アメリカ好きだわ!
辛い人に優しい。
困ってる人に優しい。
事故ったけど、みんな良い人。
アメリカ横断中のメンバーもみんな優しく慰めてくれました。
しかしその後の天候は、私の気分を表現するかのようなゲリラ豪雨。
天候に恵まれていたアメリカ横断の30日間でしたが、この時だけ前が見えない程の大雨でした。
後日談
後日、レンタカー会社から免責額の請求があるはずでした。
しかし、1年以上経過しても請求はありません。
レンタカー会社に連絡しても、保険会社から何もこないのでわからないとのこと。
結局、事故に合ったときの被害額はゼロ。
精神的には落ち込みましたが、今思うと良い経験でした。
ただ怖いことは、あれからアメリカに入国していないので次に渡米したとき。
「お前、事故っておいて何にも対応してねーだろ」
って言われて、
「保険の免責も払えてないよ?」
はい。アウト。
逮捕ー。
ってならないかが心配です。