フロリダのウォルトディズニーワールド(以下、WDW)
夢の国の最高峰。
そんな国で騙されて、チケット代を失った話です。
ディズニーに詐欺られたわけではなく、チケット屋に騙されたんです。
被害者を増やしたくないので、WDWで格安チケット探している方に読んでいただきたいです。
Contents
WDW格安チケット探し
私たちは6人グループでアメリカを旅行していました。
西海岸サンフランシスコから反時計回りでニューヨークまでをキャンピングカーで1ヶ月かけて周るというとても夢のある旅。
ちょうどフロリダが折り返し地点のような場所。
せっかくアメリカに来たんだから、本場中の本場であるディズニーワールドは絶対に行きたい。皆も同意見!
旅行期間にも余裕がないから、1日だけ行くことに。

それにしてもチケット高いな おい。
1日券的なチケットで、137ドル(日本円で15000円くらい)
ここで名案!
私「日本でもさー金券ショップとかでちょっと安く買えるんだから、きっとアメリカにもあるんじゃね?」
皆「そうだよね。安く買えたらラッキーだし!」
ということで、格安チケット購入班と食事準備班の2班に分かれます。
私は食事準備班。
飲みながら、恒例となっていたBBQの準備をしているとチケット購入班が帰ってきました。
どうやらチケットを買えたよう。
チケットの概要はこう。
・1人85ドル
・明日(入場日当日)の朝にまた車でチケット屋集合
・入場口まで誘導してくれる
よく分からないが、そう言われたらしい。
安くなる~っ!ラッキー!ということで、翌日のWDWを楽しみに就寝。
WDW入場までの流れ
ルンルン気分で、チケット屋に集合。
俺ら6人はお揃いのTシャツでテンションをさらに上げる。
チケット屋に到着すると揃っている車は10台以上。
どうやら、そのチケット屋で買った人全員で一緒にWDWに向かうらしい。
チケット屋の若いお姉さんが車で誘導してくれるみたい。
チケット屋「じゃ、行くからついてきてー。」
飛ばすチケット屋。
こっちはキャンピングカーや!
ほんの10分弱だが、見失うわけにはいかない。
旅行中一番のスピードでなんとかついて行く。

いよいよ入場。
と思いきやその前にチケット屋のお姉さんからの説明。
入場するまで、免許証預かります。
入場したら返します。
は?
なんだそりゃ。
正直、免許証渡すのは嫌でした。でもここまで来たら従うしかない。
もう怪しすぎる。
日本とカナダの2種類の免許を持っていた俺がダメージが一番少ないだろうと判断し、カナダの免許証を生贄に。
そして、無事にチケットGET!
WDW入場時にトラブル

先に並んでいた友人が入場口でチケットを機械にかざして入場。
ほうほうそうやって、かざすのね。
同じやり方で、ミッキーの形をした機械にチケット(正確にはカード)をかざす。
エラー発生。
なぜか入場出来ず。
6人中3人がエラー出て、入れなかった。
なんでやねん。
チケット屋のお姉さんに聞く。
・チケットの不具合のエラー
・新しいチケットを自腹で買ってくれ
・入れなかった人のチケット代は明日店頭で全額返金する
とのことで、入れなかった3人は正規のチケットを購入。
その際に、WDWのスタッフに聞く。いや、キャストって言うんだっけ。
ま、いいや。
「このチケットで入れなかったんだけどなんで?」
すると、どれどれと言って裏に消える。
数分後にスタッフ数人を引き連れて戻ってくる。
偉いであろうWDWのスタッフからこう告げられる。
・このチケットは偽造。
・入場出来なかったチケットは、こちらで預かる。
・払戻あるだろうから、コピーだけ渡すよ。
・返金なかったら警察呼んで対応してもらいなさい。
あぁ。これ偽造なんだ。と納得する。
と同時に、WDWでもっとチケット屋の詳細聞くとかして対応してくんねーの?
って思った。
正規チケットを購入し、ようやくWDWへ入場。
すると、先に入った3人はチケット屋のお姉さんにチケットを回収される。
つまりファストパスが使えない。
おいおいそんなの聞いてないよ。
とのことで、俺たちの主張をチケット屋にぶつける。
・ファストパスは使えないなんて聞いてない
・そもそもチケット偽物でしょ!
・6人のチケット全額を返金すること
さらに俺個人の主張を追加。
・まず入ったから免許証返せ。
私たちの必至の主張は、チケット屋のお姉さんより無事に全て認められる。
俺の免許証ちゃんも返ってきたし、明日に全額返金の約束もしてくれた。
ということで、全員が正規チケットでWDW入場!
一時はどうなるかと思ったけど、ディズニー最高峰の場所でたっぷり1日を満喫。
返金してもらうために店頭へ
WDWを大満喫した翌日。
キャンプ場をチェックアウトして向かったのは、もちろんチケット屋。
他にも返金にきているお客さんが多数。
俺たち「返金してもらいにきましたー。」
チケット屋のボス「はいはい。おっけー。3人分ね。」
俺ら「いやいや6人分だから。そう言ったやん。」
ボス「3人分としか聞いてない。無理。」
俺ら「昨日のねーちゃんに聞け。6人分って言っただろ。」
ボスが電話する。(してるフリかも)
ボス「昨日の子に聞いたけど、そんなこと言ってないってさ。だから3人分ね。」
俺ら「いやいや。6人って言ったから。そもそも偽造チケットでしょ?」
ボス「3人分は返す。でも残り3人分はそっちが勝手に買ったんでしょ?」
なんてやりとりが、しばらく続く。
そんな中俺らがWDWのオフィスからもらった偽造チケットのコピーを出しながら相談していると、ボスがそのコピーに反応。

ボス「そのコピー渡さないと3人分も返さないわよ!」
なんか分らんけど、このコピーは重要らしい。
こちらも駆け引きのために、コピーを死守。
でも向こうも全く引かないので、外のお店でコピーのコピーを取ってきてそれをボスに渡す。
そしてまずは3人分の返金はしてもらう。
俺ら「まだコピー持ってるけどな」
と言うと
ボス「それも早くよこせ」
俺ら「全員分(さらに3人分)の返金をしてくれたら、すぐにこのコピーやるよ。」
ここで海外トラブルの利点。
相手の目の前で日本語で相談しても、向こうには分からない。
3人分返す気無さそうだから警察呼ぶか?
なんて話してると、チケット屋のボスの怒りがマックスに!
ボス「お前ら、いい加減にしないと警察呼ぶぞ!!!!!」
俺ら「おっけー。早く呼べこら!」
ボス「お前の顔覚えたからな。お前も!お前も!お前も!」
とか言って、1人ずつを指さしてくる。
さらに俺らは日本語で言いたい放題。
・こいつ何言うてんの?
・ウケる。
・やばない?
・ラスボス感半端ないんだけど。(見た目)
・ラスボス強すぎー
シリアスな状況なのに、笑えてくる。
結局、警察を呼ばないボス。
しばらくやりあって、警察呼ぼうか相談。
・警察呼ぼう!
・でも、警察呼んで事情説明してもすぐに返金してくれると思えない。
・返金してもらえたとしても時間がかかりそう。
・最悪、裁判とかなっても無理だし。
・貴重な旅行期間をここで無駄に出来ない。
つまりこのチケット屋のボスに敗北を認めて、時間を無駄にせず旅行を継続すると判断。
被害額は6人で255ドル。
もう切り替えるしかない。
旅行の残り期間はたった8日間。
アメリカ横断を楽しもう。
なんで詐欺られたのか
俺のグループメンバーは6人中、4人が世界一周中。しかも4人とも旅の終盤でゴール目前。
いろいろなトラブルを掻い潜ってきた強者たちだ。
世界一周中ではない他の2名もオーストラリア在住経験者とカナダ在住者。
冷静に考えることが出来ていれば、調べるなりして未然に防げたと思います。
でも、なぜその判断が出来なかったか!
答えは簡単。
俺ら、ディズニー来て浮かれてたんだよ!!!
前々日から、ディズニー感出すために車内の選曲はずっとディズニー。
さらにWDW近くのキャンプ場に泊まったんだけど、ディズニー感満載。
電灯とかミッキーの形なんだよ?
楽しくなってくるよねー。
中南米なら気を付けてたかもしれないけど、アメリカで堂々とチケット詐欺に合うと思ってなかった。
お読みいただいたみなさま、
正規チケット買いましょう。